死んでも「耳」だけは聞こえてるのか?

医療の現場ではよく

「最期まで耳は聞こえてる」

ってなことを言うんだけど

どう思う??

現役で看護師してた時に、

危篤状態の患者さんに対して、ご家族が

もうあかんな・・・

なんて、言ったりすると

ちょっと廊下まで来ていただけますか?

と、声をかけて

最期まで耳は聞こえてる。と言いますから
ダメだ・・・とか
そろそろ死ぬな・・・なんてことは言わないでください

と、よくたしなめててん(^^)

ところで、看護師の仕事の一つに

亡くなった患者さんの清拭、着替えをさせていただく

「エンゼルケア」というのがある

その際に、先輩ナースから

亡くなっても患者さまなんだから、敬意を表して、必ず声をかけながら清拭をするようにねっ!

と教わった

・・・・・・・え〜〜〜〜〜?

なんか、それって滑稽じゃね??

だって、反応ないやん?

まるで、人形に話かけてるようなもんやん???

と、当時の私はかなり拒否感があったんやけど

まあ、一応、声をかけながら清拭してた。

そんなある日

一人の男性が退院後の外来通院でやってきた

その患者さんは、私が入職する前に交通事故で運びこまれてた方で

私は面識なかってんけど

初療記録を確認すると

心肺停止(死んでる)状態で運びこまれて

蘇生できた患者さんやってん。

残念ながら、片足は切断したけど

元気に退院して、社会復帰もして〜の

フォローのための受診日やってん。

Dr.から点滴の指示をされたけど、あいにく診察室がいっぱいやったから

初療室(救急車で搬送される処置室)

にお通ししたところ

看護婦さん!!
ここ、わしが最初に運びこまれたとこちゃいますか?

と、興奮気味に言うねん

救急の診察は、皆さんここで行うので、そのはずですよ

と、答える私に

そうですよねっ!!
いや〜〜
覚えてますわ〜。
看護婦さんもお医者さんもすごいでんな!
テキパキ動かはって・・・
ほんますごかったですわぁ・・・
検査室は隣でっか?検査の人もテキパキとしてましたな〜〜〜。
せやせや、この部屋やわ〜〜

わし、あそこから見てましてん!

そう言って、彼が指差したのは部屋の天井の角っこ

おいおい・・・・

まぢかよ・・・

幽体離脱してるやん・・・・(@_@)

 

そこからの彼の話は

自分が治療と処置をされている様を克明に詳細に話はじめ、
CT室に行くところまで天井から見てたらしい。

次に気づいた時にはICUやったって・・・・・・・(-_-)

その患者さんはひとしきり話をして

点滴が終わると、笑顔で帰宅していった。

その時の私の感想は・・・

耳だけちゃうやんかっっ!
見られてもいるやんかぁぁぁっっ

それからというもの

亡くなった患者さんにお声かけするのも気をつけるようになった

だって

やり直しきかんやんっっ(>_<)

ホスピス病棟でお亡くなりになった方には

○○さん・・・よかったね〜
楽になったね〜。もう辛くないよ
よかったね〜〜

と、言って聞かせるようにまでなった。

自分が亡くなってしまったことに気づかない人も多いからさ(^^;)

 

はい!

というわけで

今日のタイトル

『死んでも「耳」だけは聞こえてるのか?』

の私の答えは

耳だけちゃうわ!!見られてもいるんやで!!

ってことで

ま、共感できる人だけぜひ、気をつけて(^^)

ではでは、今日も素敵な「今」をお過ごしください〜(^^)/

応援よろしくお願いしま~す♪

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