父「よしのり」君からの格言

最近、ちょっと訪れてなかった

父『よしのり』が入居しているグループホームに行ってきた。

久しぶりじゃないかね？

という父に

久しぶりっていうのがわかるの？

と、失礼な私（笑）

顔色も良いし

ご機嫌も良くて何より何よりっ ❤️

お父さん。今、何月かわかる？

知らんで

季節は？

冬か？

ナイスっ！（笑）

１０月だよ

ほうか・・・ほんならまだ秋か？

おぉぉぉ！正解っっ

で、お父さん、結局何歳になったの？

わからんの〜

だいたい何歳くらいになったような気分なん？

そうじゃのう・・・１００は超えたじゃろうが？

うーーん

安定の１００歳越えの気分!(^^)!

感覚としては、時の経過が早いんうやろうな・・・

ほんでもって、写真を撮ってみた。

もっと笑ってよ

というと、めっちゃ良い笑顔になったんで

お父さん。めっちゃ良い笑顔じゃん。
近いうちにお父さんが死んだら、この写真を遺影にしたげるわ

と、伝えると

おぉ。そうしんさい

と、まんざらでもなさそうだ。

歯がないのが丸わかりじゃのぉ

おぉぉぉ

齢８８歳のしわくちゃのじいさんであっても

見た目が気になるのですか？

まあ、無いものは仕方ないよのう

と、また笑う。

うんうん。

仕方無いね〜❤️

グループホームは「認知症」ありきの施設やねんけど

だいたい、１フロア９部屋あって個室

リビングをぐるりと囲んで居室がある感じ

何も無い時間はみんなリビングでのんびりとテレビを見たりして過ごしてる

みんなそれぞれ定位置が決まってて

父の左隣にはいつものおじいちゃんが座っている。

いつも一緒におしゃべりするんやけど

そのうちに

そのおじいちゃんが

あんたんとこは、子供さんは何人なん？

と、聞いてきた

父）１人よ

じ）初めから一人なんか？

みんな死んじゃって、私だけなんですよ

じ）ほうか？何人おったんか？

５人いたんですよ

じ）ほうか。あんただけしか残らんかったんか？

お父さん。子供に縁がなかったな〜
私なんて、産んで無いから
縁が無いのは私の方か（笑）

というと、父は

宿命じゃから、仕方ないよのお

と言ったんだ。

私、感動しちゃったわ〜

ここで

【運命】と言わずに【宿命】と言った父に

あっぱれ！！

を、送りたいっっ

ボケてるといえども

魂は健全に健在やねっっ！！

運命は字の如く、運ぶことのできる「命」

宿命は字の如く、宿す「命」

動かしようの無いこと・・・

運命なら、変えようもあったかもしれない

けど、宿命なんだよね〜〜。

子供の頃は、道路で死んでる猫や犬を見て

「かわいそう」と思ったらダメよ。よう死んだ！くらいに思ってやらんと・・・

と、言う父を

なんて、ひどい人だ！

と、憤慨してたり、理解したくない変人だと思って大嫌いやったけど

父が言ってることの方が、優しさやったんやなあ・・・と

近年、思えるようになった。

大人になったわ〜（笑）

父は、言葉が少ないだけで

かなり勘違いされてるような気はするけどね

この場合だと

「かわいそう」と思ったらダメよ。よう死んだ！くらいに思ってやらんと・・・浮かばれんけえ

が、正解やな。

 

なんにせよ、時々

真理をついた言葉を放つ「よしのり」

まだまだ聞きたいことは山のようにあるので

ほんまに１００歳超えをしていただきたいもんです(^^)

自分の周りで起きていることは全て

『宿命』だとすれば

そうなのだ。

として、受け入れるしかない。

ただ、運命は切り開ける！

っちゅうことです。

さて、精進・精進(^^)

ではでは、今日も素敵な「今」を過ごしましょうね〜(^^)/